西葛西「リトル・インディア」は 1人の貿易商の出現から始まった

江戸川インド人会会長
シャグモハン S. チャンドラニ
江戸川区で 一番 人口の 多い 西葛西には、高層マンションや 中層アパートが 立ち並び ます。住民は ファミリー層が 中心で、大型 スーパーマーケットや ショッピングモールも 多く あります。 しかし、1970年の 後半、インドから 来日して まだ 数年の 若き 貿易商、チャンドラニさんが この地に たどり着いた 時、西葛西には まだ 駅も なく、日本人の 住民すら ほとんど いない 寂しい 街でした。彼が この 地を 選んだ-のは、貿易商-として 広い 倉庫が 必要だった から-です。 この 街に 突然 インド人が 増えた-のは、2000年問題が あった から-です。1990年代の 後半、コンピュータの 2000年問題に 対処する-ため、IT大国 インドから 大量の IT技術者が 日本に 呼ばれ-ました。彼らが 居住地-として 選んだ-のが、江戸川区や 江東区でした。都心から 近い-けれど、比較的 家賃が 安かった-から-です。これらの 地区では 当時 再開発が 進み、大型の タワーマンションの 建設も 始まって-いました。 現在、日本には およそ 3万5000人の インド人が います-が、その 1割強 約4500人が 江戸川区に 在住して-います。その きっかけを つくった-のが、チャンドラニさんでした。チャンドラニさんが 地元の 不動産業者と 交渉した 結果、街が 多くの インド人を 受け入れる-ように なり-ました。 街に インド人が 増えて-くると、チャンドラニさんは 2人の インド料理のコックを 呼び寄せ、インド人を 相手に 食べ放題の 小さな 食堂を 始め-ました。この 食堂が 「リトル・インディア」と 呼ばれる 西葛西 インド人-コミュニティの 発祥に なり-ました。インド人 相手の 小さな 食堂は やがて 西葛西を 代表する インド料理レストラン 「スパイス・マジック・カルカッタ」と なり、日本人は もちろん、さまざまな 国籍の 人々が やって-きます。  インド人-コミュニティの まとめ役-として江戸川インド人会の 会長を 任された チャンドラニさんは、今度は インドから 先生を 雇って 子どもたちの ための インド人-学校を 始めました。1999年、2人の 先生と 25人の 生徒から 始まった 学校は、現在 小・中・高 あわせて 1200人の 生徒が 通う 一貫校-として 地域に 根づいて-います。生徒の 2割は 日本の 子どもたち です。日本の親たちは 子供の 将来を 考えて、子供たちに 国際感覚を 身に着け させ-たいと 考えて-いる-よう-です。 本業の 貿易の ほうは、80年代の 急速な 円高の 後に 始めた インド紅茶の 輸入が 好調で、彼の 会社 「ジャパン・ビジネス・サービス」は 「シャンティ紅茶」の ブランドで 日本の ホテルや レストラン-等に インドの 紅茶を 卸して-います。 Access⇒ ジャパンビジネスサービス有限会社 Tel : 03-3688-6612 Fax : 03-3688-6617 Email : shanti@peace.ocn.ne.jp

 

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