「香港の自由と民主主義を守れ!」 日本の左派が初めて叫んだ

昨年の 逃亡犯条例 反対デモに 続いて、ふたたび 香港で 大規模な 反政府運動が 起きようと して います。

 

 北京で 開かれた 全国人民代表会議(全人代)は 5月20日、「香港国家安全維持法案」を 提出しました。この 法案は 香港の 議会で 審議される こと なく、この 7月にも 施行される 見通し です。

 

 この 法案に よれば、中国政府が 香港に 治安機関である 「国家安全維持公署」を 置き、治安情報の 収集や 分析、さらには テロ活動の 防止や 外国勢力の 排除などを 行い ます。そして この 法律は 香港の すべての 法律に 優先すると いう のですから、香港返還の 時に 中国が 約束した 一国二制度は 事実上 骨抜きに されたも 同然 です。

 

 これに 抗議しようと 6月21日、APFS労働組合、ATTAC首都圏、ジグザグ会、LACC(反資本主義左翼講座)、NO-VOX Japanと、左派の 5団体が 集まって 催行されたのが、「香港に自由を! 連帯行動」です。左派系の 市民団体が 5つも 集まり、中国に 対する 抗議行動を 起こした というのは、日本では 非常に 珍しい 現象 です。

 

 当日は 午後2時から 新宿の アルタ前広場で アピール行動を 開始。まずは APFS労働組合の 山口智之 執行委員長が マイクを 握り ました。

 

「我々 左派の 運動家は、これまで 常に〝平等〟という 価値を 一番上に 置いてきた。しかし、そのことに とらわれ過ぎた 余り、〝平等〟と 同じくらい 重要な 〝自由〟という 価値を ないがしろに してきた のではないか……」

 

 山口委員長は そう 言いました。

 

 また、この イベントを 企画した NO-VOXジャパンの 原隆事務局長も こう 訴えました。

 

「香港人の 自由への 渇望が 大規模デモを 実現した。強権に 屈すること なく 最後まで 闘おうと している 香港の民主化運動に、なぜ 日本の 左派は 連帯の 手を 差し伸べようと しないのか」

 

 1時間後、アルタ前を 出発した 一行は 約40 分に 渡って 新宿の 街を 行進し、香港の 自由を 訴えました。

 

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