アメリカ 脚光を 浴びる 「慰安婦」 ミュージカル

 2015年、ニューヨーク市立大学(New York City College) 演劇演出学科の 4年生だった 韓国人 留学生、キム・ヒョンジュンさんが 企画と 演出を 担当し、ブロードウエイで 上演された ミュージカル 「Confort Woman」が 再び 脚光を 浴びています。

 昨年8月、ロサンゼルス(Los Angeles)でも 公演が 始まり、今年 1月には ブロードウエイの 「ワールド ロサンゼルス アワード(World LosAngels Awards)2019」に おいて、最優秀 ミュージカル賞、演出賞、主演女優賞の 3部門 受賞が 決定しました。

 今後は ニューヨーク 再公演の 他、ロンドン、ベルリン など 欧州からも 公演の 依頼が 来ている という こと です。

 ストーリーは、韓国の 貧しい 少女が インドネシアに ある 日本軍の 慰安所に拉致された 後、現地で 働く 他国の 少女たちと 知り合い、力を 合わせて 脱出を試みる――という もの。
 
「慰安婦問題に ついて、無条件に 日本が悪で 韓国は 被害者 という 視点では なく、女性の 人権レベルで 考え直す 必要が ある」

 キム・ヒョンジュン監督は そう 言います。同監督は また、LAの 韓国系メディア「KOFICE」の インタビューに 答えて こうも 言って います。

「2012年に 日本で 安倍晋三 政権が 発足し、慰安婦に 関する 妄言が たくさん 出た 当時、私は ニューヨークの 大学で 作劇の 授業を 受けて いました。教科 課程の なかで 作品を 提出しなければ なりません でした。慰安婦を 題材に ミュージカルを つくりたい と いったら、クラスメートは もちろん、指導教授 さえ 慰安婦に ついて 何も 知りません でした。さらに、『慰安婦』 という 単語 すら 聞いた ことが ない と いうの です! 私は 大きな ショックを 受け ました。それで 『慰安婦』を テーマに 数本の 脚本を 書いて 発表した ところ、感動した クラスメートたちが 泣いて いる の です。その 様子を 見ながら、『あ、これは 韓国と 日本だけの 問題では なく、世界の 人々が 共感 できる 普遍的な 作品に なる』と 直感し ました」

「慰安婦問題は 人権問題」という キム監督は、作品が 政治 利用される ことを 嫌い、韓国政府や 市民団体など からの 資金援助も 断って います。

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